口腔外科

口腔外科とは、むし歯や入れ歯の治療以外の口腔の治療や、歯肉の中に埋まってしまっている親知らずを抜くなど、顎の骨やその周辺に起こる病気に対応する診療科目です。

口腔外科

当院では旭川医大から口腔外科専門の医師による治療を行い、難しい親知らずなどの処置も行っております(月に2回~3回)。

親知らずの抜歯

親知らずの抜歯親知らずは、根が横に生えていたり、歯肉の中に歯が埋まっていたりするために抜歯が困難になります。しばしば一般歯科医では手に負えず、大学病院などに送られる場合があります。

当院では、骨の中に埋もれている埋伏智歯などの難症例にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

親知らずを抜いた方がいい理由
●むし歯になりやすい
親知らずが横向きや斜めを向いて生えると、手前の歯との間に隙間ができてしまい、食べカスなどが詰まりやすくなります。また、そういう箇所はブラッシングがしにくいため、むし歯になるリスクが高まります。

●口臭の原因になる
ブラッシングしにくいため、親知らずの周りには汚れが残りやすくなっています。汚れは口臭の原因となるだけでなく、歯ぐきを腫れさせて膿を出し、さらに強い口臭を生み出すことがあります。

●歯列を乱す
親知らずは正しい向きで生えないことが多いので、手前の歯を押して歯並びを悪くしてしまうことがあります。歯列矯正を行う前には、親知らずの抜歯をお勧めします。

歯根端切除

歯根端切除歯の根っこ(歯根)の先端部分に膿が溜まった袋ができて歯ぐきが腫れたり痛んだりする場合、根管治療を行うことで治癒に向かいます。しかし、根管治療をしても膿が完全に取り切れていなかったり、予後が良くない場合には、歯根の手術をすることで抜歯をせずにすみます。これを歯根端切除術といいます。

この手術では、歯根の先に溜まっている膿の袋を歯ぐきの方から切開して取り除き、感染した歯根の先の一部分を切断します。

歯根端切除をした方がいい場合
①根管治療をしても改善の見込みがない場合
歯根の先に膿が溜まっている場合、まずは根の中を消毒する歯根管治療を行います。しかし、この治療を繰り返し行っても膿が止まらなかったり、歯ぐきの腫れが引かない場合には歯根端切除を行います。

②歯根の形が複雑な場合
歯根の先に膿が溜まっているけれども、根の形が複雑なために根の先まで届かない場合があります。このような場合には根管治療では根管内の細菌を完全に取り除くことができないため、歯根端切除を行います。

③根の中にある土台をはずすと歯が割れる可能性がある場合
神経を抜いた歯は、歯が割れるのを防ぐために金属の土台を入れていることがあります。根管治療をするときにはこの土台を取り除く必要がありますが、削り取る際に歯が割れてしまう可能性があります。そのようなときには根管治療をせずに歯根端切除を行います。

④歯にひびが入っている場合
根管治療を何度も行うと、歯根部分にひびが入ってしまうことがあります。その隙間から細菌に感染すると、歯ぐきが腫れたり膿の袋ができたりします。このような場合には、歯ぐきを切開してひびの入った部分をセメントで埋め、歯根端切除を行います。

⑤歯に穴が開いている場合
金属の土台が入っている場合、歯と土台との硬さが異なるために歯に穴が開いてしまうことがあります。その穴から細菌が感染すると歯ぐきが腫れてしまいます。このような場合にも、歯ぐきを切開して穴が開いている部分をセメントで埋め、歯根端切除を行うと腫れが引いてきます。

歯根嚢胞摘出術

歯根の先端部分にできた膿の袋のようなものを歯根嚢胞といいます。この嚢胞は顎の骨にできるので、炎症が強くなって嚢胞が大きくなると歯の周りの顎の骨を大きく溶かすことがあります。それを防ぐため嚢胞付近の歯ぐきを切開して顎の骨を削り、歯根嚢胞を取り除くのが歯根嚢胞摘出術です。

この治療は歯根端切除と同時に行われることが多い治療です。

口内炎治療

口内炎治療口内炎とは、お口の中の粘膜に起きる炎症の総称です。いろいろな種類がありますが、もっとも一般的なのは「アフタ性口内炎」です。表面が白っぽくなって窪みがあり、周りが赤い円形または楕円形の潰瘍で痛みをともない、一度に1個から数個できます。

口内炎の治療には軟膏を塗ることが多いのですが、当院ではレーザーを使った治療を行っております。レーザーは光ですが、これを照射すると組織の表面で熱に変わって治療していきます。口内炎の治療の場合、レーザーを照射すると瞬時に痛みが引いていきます。照射した部分は焦げたような感じになり、かさぶたのような膜が作られます。

また、レーザーには殺菌・消毒作用があるので、一般に治るまでに10日〜2週間かかるといわれる口内炎は、数日で治すことができます。

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